「救え!フラワーたん」
(投稿当時作品タイトルなし)
投稿スレ:桜                    痰

注意:あくまでフィクションです。舌苔に絶対に真似しないように。

351 名前:炉板通信◆hG4Chris :2005/07/16(土) 20:52
今日は、知世ちゃん家のお庭でパーティー。
庭中をお花で飾るために、フラワーさんを連れてきました。
もうすぐパーティーという明るい気分が、フラワーさんを奮い立たせます。
もっと元気づけるために、私たちも踊ったり音楽を鳴らしたりして場を盛り上げていたその時。
フラワーさんが急に動かなくなった。

似つかわしくない渋い顔をしてへたりこむフラワーさん。
知世ちゃんと2人で駆け寄ると、フラワーさんは自分の首を指さします。
「どうしたの?のどが痛くなったの?」と訊いてみたら、
首を横に振りながら咳をするような仕草をしてみせました。

「もしかして・・・」知世ちゃんがひらめいたみたい。
「フラワーさん、痰が絡んでいらっしゃるのではないでしょうか?
 ほら、陽気に任せて元気に動き回ったから・・・」
なるほど、お口やのどの中が乾いて、痰が粘ついたんだね。

352 名前:炉板通信◆hG4Chris :2005/07/16(土) 20:57
フラワーさんは何故か自分では痰を切ることができないみたい。
状態を確かめるために、お口を開けて見せてもらうことにした。
あーん、とお口が開いて、のどの奥まで目に入った。
フラワーさんはきれいなお姉さん。お口の中も、ぴしっと揃ってます。
歯は白くてまっすぐ並んでて、舌もとてもスマート。でもやっぱりちょっと乾いた感じ。
のどの奥を見てみたけど、痰は見えませんでした。もっと奥にあるみたい。

中でむずむずしてる痰がよほど、苦しそうな顔のフラワーさん。
何とか助けないと。
水を飲ませてみたけど、しぶとくて取れない。困ったなあ・・・。
「私たちが出すしかありませんわね」知世ちゃんは言った。
「私たちが?」
「ええ、フラワーさんののどに張り付いている痰を、直接取りに行くのですわ」
え?それってもしかして・・・ほえーっ!

353 名前:炉板通信◆hG4Chris :2005/07/16(土) 21:21
「リトル!」
私と知世ちゃんは小さくなって、フラワーさんのおのどに入ることにしました。
そして、絡んでる痰を取り除く。
もう1回フラワーさんにお口を開けてもらった。今度は、この中に入るために。
フライを使って2人で少しずつお口の入り口へ進んでいくと、
暖かい風がほわーっと吹いてきました。
「そうか・・・フラワーさんも息してるんだね」

中から見たお口は、全然違う物のようでした。
ほっぺたの内側や舌のでこぼこが強調されて見えて、
歯もすっごく大きくて何だかちょっと怖い。
それに、空気が熱くて、じっとりしてる。
そういえば、体温は35℃以上あるんだから、考えてみれば当たり前なんだね。
普通、お口は変な臭いがするけど、フラワーさんのはお花の匂いがした。

354 名前:炉板通信◆hG4Chris :2005/07/16(土) 21:27
お口の奥まで来て、ついにのどに入ります。
真ん中に、おっきなのどちんこがぶらさがってる。
見せてもらったときは、美人のお姉さんぽく、細くて上品な感じがしたけど
小さくなって見てみたら、すっごく太くて大きい柱みたい。
こののどちんこと、へんとうせんの間を通ってのどの中へ入りました。

ここから先は、外から見えなかった所。きっとここに痰があるんだ。
ヘッドライトを強めて、下へおりていくと、見たこともない風景にびっくり。
お口の中よりもごつごつしたピンク色の壁。
水のようなものが、ゆっくりと落ちていってる。
「唾液ですわね」友世ちゃんが冷静な声で言う。
そうか、ここは体の中なんだ。そのことに改めて気づきました。

少し進むと、やがてものすごいものが目に入りました。

355 名前:炉板通信◆hG4Chris :2005/07/16(土) 21:40
管の中を埋めるように、べっとりとまとわりついた粘液の塊。
透明で、泡立ってる。
壁のほとんどを覆ってて、そこから太い糸というか、ネバネバの橋が
何本も反対側の壁へ伸びてる。
これが、フラワーさんの痰・・・。
これのせいで、苦しそうにうずくまってた。
取らないと。

どうやって取ろう。水飲んでもダメだったんだから、ウォーティじゃ取れないよね。
「どうしよう、知世ちゃん・・・」ああ、また知世ちゃんに頼ってるよぅ。
「そうですわね・・・病院で痰を取るとき、チューブを指して吸飲しません?」
そういえば、テレビのドキュメンタリーで見たことある。
ということは、下から風を送り込めば・・・。
私はウィンディのカードを取り出し、叫んだ。

356 名前:炉板通信◆hG4Chris :2005/07/16(土) 21:50
ウィンディさんは「痰の巣」をかき分けてさらに奥へ潜っていきます。
へらのようなものがある所で引き返して、加速度をつけて戻ってきた。
ビュオウッ
ウィンディさんは壁の間で浮いてた痰を全部さらって飛び上がった。
「やった!」
でもこれでは十分じゃない。壁に付いた痰がまたくっついて管を塞いじゃう。

「ウィンディさん、もう1回おねがい!今度は壁に付いたのも!」
再び下へ。今度は竜巻のようにグルグル回って、壁を擦りながらゆっくり進んだ。
べたっとこびりついてた痰はみるみるうちにウィンディさんの手の中へ。
ほれぼれしてると、ウィンディさんは勝ち誇った顔でこっちに向かってきました。
しかも、そのままの勢いで・・・。
「ほ、ほえええええええええぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ〜っ!」
私たちは2人とも、ウィンディさんのスピンに巻き込まれた状態で
フラワーさんの体から脱出しました。

357 名前:炉板通信◆hG4Chris :2005/07/16(土) 22:02
家族や友達を集めて、楽しいパーティー。
知世ちゃんと2人で、こっそり上のテラスへ上ります。
そこではフラワーさんが引き続きお花を出して演出中。
私たちは差し入れをあげて、「ありがとう」とお礼。
フラワーさんは今まで見た中で一番の笑顔を見せてくれました。
よかった、元気になって。

ウィンディさんが剥がし取ったフラワーさんの痰は、
水分が少なくなっててすごく堅いものでした。
小皿に入れて洗面器で流そうとしても、なかなか取れませんでした。すごい・・・。
匂いは、お口の中とおんなじで、お花のようなふんわりした感じ。
ほんとに取れてよかった。

いつのまにか知世ちゃんかいなくなってました。
探してみるとお部屋で何かやってる。ビデオ見てる・・・?
あ、これ!今日の!
撮ってたんだ・・・。
「さくらちゃんが活躍する所なら、必ず撮影いたしますわ(はぁと。
 それに、カードの体内というのも、初めてで興味深いですし」
ああ、ウィンディさんに巻き上げられる所までしっかりと・・・。
隣でフラワーさんはにこにことお花を出してました。

はうぅ



もどりゅー